RAKUTEN

2013年7月30日火曜日

その28 高額療養費の裏ワザ~GISTと賢く戦う~

すみません

嫁の入院やら業務多忙やらで更新が滞りました。
入院についてのレポートなどは追ってUPします。



少し前にざっくりと高額療養制度についてお話をしました。

今回は、高額療養のちょっとした裏技、しかも合法(当たり前ですが)をいくつか。
長期間にわたる治療費を少しでも軽減して、賢く病気と付き合いましょう。

それでは行きます。


1.大原則~病院にかかるタイミングが重要

高額療養制度のポイントとして、計算期間が1日から月末までの歴日数で医療費集計されるため、できるだけ同じ月内に診療が集中するようにするのです。

例えば、以下のような受診パターンで、負担額が大きく変わってきます。

■7月26日から8月5日まで10日間入院した場合

7月26日から7月31日までの入院費、手術費用:7万円
8月1日から8月5日までの入院費、手術費用:6万円
 合計=13万円(すべて健康保険自己負担額とする)

 合計は13万円だが、各月で見ると7万円、6万円と80,100円を超過しないため、高額療養の対象になりません。

■8月1日から8月10日まで10日間入院した場合

医療費自己負担分が13万円だったとします。
この場合は13万円が80,100円を超過しているので、高額療養が出ます。
(厳密には80,100円+総医療費の1%を控除した部分が戻ってきます)

というように、同じ負担額でも診療時期により対象になったり、ならなかったりします。

治療に緊急性がなく、入院日程を選べそうな状態にあればぜひ「月初」から入院することをお勧めします。


2.薬の処方はできるだけまとめて

理屈は1と同じです。
がんの場合、抗がん剤等の費用がすごいことになります。
そこで、薬の処方を2カ月ないし3か月分でお願いする。

月10万円の薬代だったものが、2か月分で20万円になれば
前者は各月2万円弱の計4万円弱しか戻ってこないのに対し
後者だと12万円弱戻ってきます。

これもお医者さんと相談して進めてみてくださいね。
結構話聞いてくれます。


3.毎月診療、の場合でもちょっとした工夫を

早い段階で3か月高額療養該当させてしまう。
高額療養制度は過去1年間に3回高額療養に該当していれば、
4回目から80,100円の限度額基準が44,400円に下がるようになっています。
ですので、早めに高額療養に該当さてしまえば、戻ってくる金額が大きくなるのです。


4.事前に限度額認定申請を行いましょう

事前に限度額認定申請を行うことで、一旦生じる立替負担を減らします。
まずは自分の加入している健康保険を確認。
「健康保険組合」なら各自健保組合に確認してみてください。
「健康保険協会」なら各都道府県に支部があるので、そちらに手続きをするようになります。

「限度額認定申請書」なる被保険者証のような証書がもらえますので、これを会計時に窓口提示します。
すると、窓口で高額療養の計算をしてくれて、80100円+アルファを超えたら費用徴収がされなくなるのです。
これは便利!

昔は事前申請はなくって、全て事後申請だったので、患者が必ず多額の医療費を持ち出さねばなりませんでした。
便利な時代になりましたね。


ということで、ざっと、高額療養を賢くもらう方法について書いてみました!
ぜひ参考にしてください。




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