RAKUTEN

2013年8月30日金曜日

その34 余命制度~GISTの余命は!?~

今から書くことは、どの程度本当なのか疑問ですが、自分なりに調べたこと、考えたこと、感じたことをもとに書いてみます。

今回のテーマは、「余命」です。
そう。がん患者なら必ず意識する問題で、多くの方が「あと何か月!?」「あと何年!?」と気にするものです。
実際私もそうでした(笑)
笑い事じゃないですが、本当にマジで先生に「余命的なものってどうですか!?」と聞きました。


しかし、いろいろ考えてみると、おかしなことばかりなんです。

てなわけで、余命について考えてみます。


1.GISTの余命は!?

たぶん、このブログにたどり着いた方の中にも
「私って余命どのくらいなんだろう?」
「GISTってどれだけ生きられるんだろう?」
と必死になって調べている方がいるんだと思います。

ちなみに、嫁は先生から「余命」とは言われず
「GISTの5年生存率は80%程度というデータが出ています」
という言われ方をしました。

そうです。
「余命」
なんて言葉どこにも出てこなかったんです。

「先生、でも余命は?」
と聞いても
「いやぁ、そういう感じじゃないですよ」
的な。。。

一体、何が「そういう感じじゃない」のか、まったくわからず戸惑ったものです。
嘘でもいいから「6か月」って言ってくれれば保険金がたんと出たのに(苦笑)


2.そもそも「がんで死ぬ」って!?

よく、「ガン自体で死ぬことはない」とよく言われます。
これ、真実です。

がん細胞が存在しているだけで、痛くなって死んじゃうってことはないんだそうなんです。
がん細胞=異常な細胞が、体のどこかで正常細胞に代わって増殖することで、正常な臓器等の働きが出来なくなり、その機能不全で死ぬのです。
もしくは、増殖に耐えきれなくなった腫瘍が破裂し、出血等を伴って死んでしまうのです。

なので、たとえがん細胞が体の中にあっても、体が正常に機能していたら死なないんです。
(これ、私の解釈がかなり入っているので、そこは斟酌してくださいね)

嫁の場合、肝臓なので大きくは気を付けないといけないのは
1)肝機能低下による肝不全
2)腫瘍の破裂による出血等
の2つに大別されるかと。

もちろん、他の臓器に転移した場合は、その部位なりの危険性を考えなければなりません。

そうです、がん細胞によって正常細胞がまともに生きていけない状態になった時、命の終わりが来るのです。
逆に言えば、正常細胞が生きるに足る間は死なないわけです。



3.なぜ「余命」が必要?


では?なぜ、「余命」を聞くのか?
それは以下の2点があるからです。

1)生命保険上の問題

一番わかりやすいのがリビングニーズ特約。
余命6カ月と診断されたら、死亡給付金が生前に受取れる、というたぐいのものがあるのでどうしても必要なんですね。
実はうちもそのケースです。


2)単純に命がどれだけ残されているのか?を知りたい

それは当然の話ですよね?
命があと1週間なのか?それとも3年なのか?で今とる行動、今後の行動が全く違ってきます。
終わりを意識すれば、おのずと行動が変わるわけです。


4.お医者さんはどう思ってる!?

もちろん、これは私の推察の域を出ません。

「そもそも、余命なんて厄介なことを言い出したのは誰!?
余命宣告より命が短ければ訴えられかねないし、
そもそも人の命なんてどこまであるかなんて神様しかわからないんだよ
私たちが伝えたいのは、統計学上、医学上取られている
「5年後生存率」
を皆さんに参考までにお伝えしているわけで、
あなた自身の個体差など考慮していないんだよ。

まったく

そもそも、保険業界は医師に診断書作成を任せて、自らの保険審査を楽している!
保険関係の書類を書いたり、調査につきあったりで治療に専念できないし、まったく迷惑な業界だヨ。」

(笑)

で、「生存率」とは
「診断から一定期間後に生存している確率を生存率といい、がん医療を評価する重要な指標のひとつです。通常は治療後5年経過した時の生存率を治癒の目安としています。」by全がん協
なんだそうです。

あくまでも「診断から」なので、早期発見の人も、うちのみたいに腫瘍が7センチになって見つかってもそこからスタートですよね!?
また、あくまでも統計データであり、どんな治療をしたとか、どんな遺伝子型とか、どんな予後を送ったか、とかそういったことは全く分かりません。

そういう意味では、「統計的に」というかなりバクッとしたものです。

そもそも、「統計的にいえばGIST、ワイルドタイプなんて50万人に一人出るかでないかの確率(0.0002%の確率)」ですから、統計なんてある意味あてになりません(笑)
死亡率の20%が全然高く見えるし、個別的に統計学上起こりうる確率がそうなっているだけです。

実際には「余命」を判断するのは難しく、お医者さんも患者が聞くから、やむなく答えている、というのが実情ではないでしょうか?


5.私の結論

まず、結論を書くと
「余命」とは人それぞれ 生きている人もいるし、死んでいる人もいる。

うちの嫁の場合、今まで「余命がどのくらい」とかいう話はまだ出ていません。
嫁はいわゆる「ステージⅣ」と言われる、末期の腫瘍ですが、まだ余命診断は出ていないのです。
むしろ、退院後はピンピンしている。


ただし、腫瘍が破裂し、大量に出血した場合や肝機能が著しく低下し、肝機能不全に陥った場合などは死に至る可能性が高いでしょう。

ですので、自分の病気がどのような場合に危険な状態になるのか、生存率や医師の診断を考慮しながら判断するべきではないでしょうか?

もちろん、保険請求上余命診断を事務的にしてもらうことも必要でしょうし、上手に保険の制度を利用すればいいと思いますが、それで人生が振り回されるようなことがあってはいけないと思うのです。

まさに「自分の命は自分で決める!」

そして、「毎日を全力で、後悔なく生きる!」

これに尽きると思うのです。
なんだか、結論になっていませんが、「余命」という言葉に振り回されず、上手に闘病していきましょう。




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2013年8月26日月曜日

その33 風水を見てもらう~GIST治療に役立つ!?~

唐突ですが、先日、知人から進められて、部屋の風水を見てもらいました。
嫁が入院中の出来事です。


1.「風水でも見てもらうか!?」

もともとそういった話は基本的に信じないタイプの私です。
正確には信じない、というよりそういう話をされると気になってしまって仕方ないタイプの人間なので、おみくじや風水、易や手相などは原則やらないことにしています。
やっても雑誌の占いくらいのものですね(笑)

しかし、我が家ではいろいろと問題が。。。
「植物が枯れやすい」
「子供が荒れる」
「嫁ががんになる」
「仕事がうまくいかない」
「金がたまらない」(笑)
これらのことは、気になっていたのですが、人に言わせると「風水が悪いから」という話なのです。。。

個人的には「ほんとかなぁ」と半信半疑ではありますが、人間、追い込まれると何かにすがってみたいものです。



2.風水って!?

WIKIPEDIAによれば
風水(ふうすい)は、古代中国の思想で、都市住居建物などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた、の流れを物の位置で制御する思想。~中略~
そのため風水は大別すると、(1)地形読破の術である「巒頭(らんとう)」と(2)時間によって変化する天地間のを判断する「理気(りき)」とに別れる。 (1)巒頭は、その土地の気の勢いや質を地形等の形成を目で見える有形のもので判断する方法であり、形法、形勢派、巒体派などとも呼ばれる。一方、(2)理気は陰陽五行八卦易理)、方位など目に見えないもので判断する方法であり、理法、理気派、屋宅派などとも呼ばれる。

と、まぁよくわからないので自分なりに解釈すると、「家や建物の方角や物の配置、ラッキーアイテムを駆使してその場所のラッキーパワーを高めよう」、といった感じのものですね。



3.さて、我が家の風水の結果は!?

友人であるIさんの奥さんはタイ人で、複雑な経歴の持ち主。
アメリカ留学時代に中国式の風水を習い、アメリカではFBIがらみの仕事もしていたんだとか。
また、病気の人を治療したりもする、という不思議な気の持ち主でもある。

彼女にわざわざ静岡から来てもらい、我が家の風水を見てもらった。


すると、入ってすぐに
「風水的には悪くない」
と。
個人的には、少しホッとするも、やはり気になるところがあるらしい。。。

真っ先に食いついたのは、子供の恐竜の骨のおもちゃを見て
「おもちゃならいいけど、骨はよくない。これはおもちゃだから、まぁよいけど。」
「でも気になる、どこかに骨があるんじゃないの!?」
と。


初めはよくわからなかったけど、考えてみれば、リビングの神棚的なところに昔買っていたプレーリードッグ「タマコ」の遺骨があったのを思い出した!
(すげぇ、よくわかるな)

実は、タマコの遺骨は鳥取の田舎にある先祖の墓の脇に埋めたのだが、10年も連れ添った私に心残りがあり、一本だけ骨壺に入れて神棚に保管してあって、忘れていた。
そいつが問題なんだということで、嫁のGISTも出ているんだとか。
これを早急に始末する必要があるんだとか。


4.その後の顛末や、いかに

他には、
1)レンジと冷蔵庫が向き合っているのは位置が悪い
2)いつもフルーツが家にあるのはGOOD!(ほめられました)
3)男性(家長)は入り口から向って右手(竜の位置)で寝るのが良い(うちは反対で寝てる)
4)寝室の頭側には窓や梁が無い方がいい
5)トイレの入り口に別のドアがあるのでアンラッキー、両方のドアに「ひょうたん」のオブジェをぶら下げる
6)家の入口に貝殻のオブジェをぶら下げる
7)入り口の向かって右手に水の流れるオブジェを配置すること
8)子供の抜けた乳歯を早急に始末する
といった感じ。

で、一番の問題は先ほどの骨の件。
実は「タマコ」以外に、「フサヲ」という早逝した、オスの遺骨も残っていたはずで、そのありかを探せども見つからない。
それを嫁に伝えると、LINEですごい剣幕でメッセージが。。。
「私の命がかかってるんだから絶対に捜して」
「そもそもしっかり管理できないのなら、なぜ骨を持ってたりなんかするの!?」
「あなたには結局他人事」
「そういった楽観的なところが本当にいや」
など。

こういう時は時間が解決してくれる、というのは和智家の、いや私個人のルールで、メッセージも送らず、じっとしていました。


翌日、実は嫁は一時退院の許可が出ていたので、帰ってくる予定があったのですが、帰り際にいつもお世話になっているT先生、実は風水を見てもらった方の師匠?にあたる方に相談に乗ってもらう日で、「いろいろと話をしているうちに心が落ち着いた」といって、晴れやかに帰ってきました。

やれやれ。


しかし、なんだね。
風水とかって賢く使う、何かにあやかるってのは悪くないと思うけど、それで人生を振り回される、っていうのはどうも解せないものですな。
要はバランス。
ここに気を付けてがんばってみます。



2013年8月20日火曜日

その32 私事ではありますが~GISTとは関係ありませんが~

本当にどうでもいい、私事ではありますが。。。

昨日、無事に40歳を迎えることが出来ました。
まぁ、この年になると感動とか、そういったものもなくなってしまいますけど。
嫁には申し訳ないのですが、メタボ、ぜんそく(最近発作はない)以外は至って健康で、不自由なく暮らしていることに感謝します。
メタボ、ぜんそくは十分不健康じゃないか。。。

当日は、嫁が昼間買い物に出てくれて、地ビールの4本セットをプレゼントしてくれました。
おいしくいただきました。感謝。

が、長男が栓を開けたままのビールを落としてしまって、床中ビールの海。。。WOW
私のおいていた場所も悪いんですが。。。


ということで!?
40歳にあたりイロイロと思うわけです。

・仕事のこと
・家族や自分の健康のこと
・子供の将来のことや子育てのこと
・この国の未来のこと
・地元のこと
・友人や知人のこと

とはいえ、自分のできることを粛々とこなしていくことしかないので、向こう10年間の目標を立ててみました。

1)仕事のこと
・現在の仕事(士業)を年商で5倍、従業員数5倍の事務所に(開業当時から思い描いていた形です)
・海外、特に東南アジアにからむビジネスを始動(いま、知人と動き出している、タイでバックオフィス事務所(税務、労務、法務などを行う事務所)の形作り)
・国内で、もう一本の事業を軌道に乗せる(これもタイ人の知人とアイディアレベルで話している事業があるので、今年から動き出す)

2)健康のこと
・嫁の治療に協力する。特に子育ての協力と、金銭面の心配の払拭(1)につながる)
・自身の体重を-15kgして、ベスト体重とする(これは、向こう2年でやる)

3)子育て
・習い事(水泳かサッカー)を始めさせる(本人も希望しているので)
・自分で考えて、実行する力をつけさせる(過保護にしない)
・自分が率先垂範し、子供たちに背中を見せる

4)友人や知人
・会える人、会いたい人には積極的にこの10年で会っていく
・親や兄弟に感謝の意を伝え、旅行や食事を一緒にするなど、目に見える形にする


まだまだ努力が足りませんが、がんばります。




2013年8月19日月曜日

その31 ラジオ波治療からの退院~GISTをやっつけた!?~

この1週間はお盆、とっいても仕事を少しお休みし、子供と一緒にいつつ、嫁の退院受け入れなどをしていました。


1.嫁が退院してきました

当所、5日~10日と言われていた入院でしたが、腫瘍が固く、でかいので延びに延びて、やっと退院してきました。。。
入院期間、3週間です。

嫁も「久しぶりのシャバは空気がいい」とか言ってます。
病院では、常々「病院の空気感や、食事、周りの患者の状況などで、かえって体調が悪くなる」と言っていました。
すごくうなずける感じがしますが。。。

「元気な人は”食事を合同で、自主的に行う”とか、自主自立でサービスをして、社会復帰を早くするとともに、医療費を引き下げるべき」
と柄にもないことを言っていました(笑)


2.治療のお話

それはさておき、治療の話を忘れないうちに整理しておきますね。

治療は全4回、ほぼ1週間に1回、肝臓ラジオ波焼灼術を行いました。
見た目の感じだと、13か所程度の針の穴があり、ラジオ波治療の痕跡が見られます。
みぞおち部分の7cmの主要箇所に傷が集中しており(7~8つ)、大きな腫瘍をやっつけるのにかなり苦戦した様子がわかります。
また、右のわき腹には、肋骨の間から針を刺した後も残っていました。

先生からは「門脈付近も含め、おおむね焼けているはずだが、100%ということはないだろう。特に7cmの腫瘍はなかなか厄介で、焼けていない箇所があるかもしれない」と言われています。

また、「ただし、もともと仮に100ある腫瘍が、現在5とか10の水準にあるということなので、生命の危険はぐっと後退したはずだし、今後も逐次検査しながら見ていこう」という話もしてくれました。


3.お金の話

詳細は明細を見せてもらって整理したいところですが、7月25日から8月16日までの入院で、合計約16万円でした。
高額療養の限度額承認申請をしているので、イメージは7月=8万、8月=8万というイメージです。
引き続き、グリベックを処方してもらう(それは国立がんセンターに)なので、できれば今月診療を受けて、処方、しかも3か月分を処方してもらえればしばらくまとまった治療費はかからなくなります。
ちなみに、グリベック3か月処方で20万円くらい(保険適用後)になるはず、なので大きいです。


4.今後の話

まずは10月に関東中央病院で執刀医に予後を見てもらうことになっています。
今後怖いのは(1)再発、(2)転移の大きくは2つ。
特に怖いのは後者です。
嫁は今のところ、薬も放射線も効きにくいので、転移が出たらその道の人に腫瘍を物理的に除去してもらうしかないためです。



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2013年8月12日月曜日

おっさんのC級グルメ サイアムヘリテイジ@ラゾーナ川崎

先日、嫁の一時帰宅の日に嫁の誕生日が重なったので、リッチにマンゴツリー丸の内に行こうとしたが、体調がいまいちそうだったので近場で済ませました。

で、行ったのはラゾーナ川崎のタイ料理、サイアムヘリテージ

注文は


・カオニャオ
タイ米のもち米
定番ですね

・ナムプリックガピ
海老ペーストのつけだれと蒸し野菜、ナムプリックガピ。
ナムプリックが水っぽかったので、もうすこしとろみをつけないと野菜とからまないな。


・ラープガイ
私の好物。
炒り米入りスパイシーひき肉サラダ。
少し甘めの味付けかな。
しかし、ラープにはパクチーとバイマクルーはないでしょ。
やはり、バイサラネー(ミント)とパクチーファランがいいよね。


・トムカーガイ
鳥のココナッツスープ。
ベースはトムヤムと似ているけど、ココナツミルクの量が多いのとナムプリックパオなどが入らないので味は別物。



今日はこの4品

まぁ、可もなく不可もなく。
タイ料理が食いたいな、と思った時に近いから使うか、という感じ。





おっさんのC級グルメ 美々卯@ 大阪本町

先週、所用で大阪にいってきました。

お昼は美々卯(みみう)

「冷しすだちうどんと海老のかきあげ」













を食べました。


まず、うどん。
冷しだからだと思うけど、喉ごしのよい非常に細身の麺でつるりといけます。
大根おろしの上にたっぷりスダチを絞って、めんつゆを少々。


そして、絶品がかきあげ。
むきえびと桜えびを中心に揚げてあるのですが、なんとも言えない絶妙なあげ具合。
サックりとしていて、油っぽくない。
海老の旨味がたくさんです。
いくらでも食べられそう。

東京や横浜にもあるそうなのでいってみます。


ご馳走さまでした。




2013年8月9日金曜日

その30 気が付けば5か月が~GISTと戦う日々~

このブログを遡ってみてもらえるとわかるとおり、状況が刻一刻と変わっていることや、私も嫁も闘病生活を送るうえで、知識を新たにしたり、間違いがわかったり、考え方が変わったりしています。

今一度、自分の頭を整理する意味でも、経緯と現状、そして今後の展望を整理してみたいと思います。

1.発症と検査

■3月26日
会社の定期検診で「肝臓に腫瘍状のもの」が見つかる。たまたま「エコー検査」をオプションで付けていたため、発覚。

■3月29日
済生会東部病院にて、精密検査。CTやMRI、血液検査などをするも、肝臓部分の腫瘍7センチ他4つの計5つの発見以外、とりたてて目立った所見はなく、肝臓原発癌は肝臓が健康な人には起こりにくいため、原発探しが始まる。
この間、2回ほどの受診がある。

こののち、1泊2日の針生検(肝臓にブスッと針を刺して組織を取り、検査する)もやったが、結果はわからず。。。差額ベッド代も含めて5万円ほど(うち、ベッド代が3万円)!

また、このころ
「シーウィード」(14万円)などを試す。現在は服用しておらず。
また、「免疫療法」に道がないか、白金のプラチナクリニックに相談に行く、など外科的、科学的治療、免疫療法などを模索。


■5月1日
検査結果を夫婦で聞きに。
この日、夫婦ともに「重大ながんで、余命数か月もしくは数年」と診断されると覚悟していったが、「原発不明でこれ以上検査ができない」旨伝えられる。この間2ヶ月。。。
ここで神奈川がんセンターを紹介される。


■5月2日
神奈川がんセンター受診。
順番待ちで時間がかかるとのことなので、ゆうあいクリニックにて、初のPET-CTを受診。
保険適用で3万円程度。 
本当に勝手だが、先生が合わなかったのと、設備が古くて陰気だったので気持ち的に滅入り、国立がんセンターに転院。


■5月7日
ゆうあいクリニックで初PET。
保険適用で4万円程度。

その直後、こちらの勝手で県立がんセンターから国立がんセンターに移転。


■5月13日
県立がんセンターに東部病院の検査データ、取得した肝細胞、PETデータを含めた紹介状を受け取りに。
なので、PET等の結果等は全く分からず、国立に持越し。


2.確定診断

■5月16日
国立がんセンター受診。


■5月23日?
国立初診から、1週間ほどで「GIST肝転移、原発不明」と確定診断。
生検の組織診断で確定可能だったとのこと。東部病院は何をやっているんだか。。。
見切りでグリベック処方。


■5月後半
念のため、13年前に手術をした済生会横浜南部病院に当時の記録照会(また済生会か。。。)。
そこで、当時、「胃GIST」であったことが、組織診断結果と実際の胃組織から判明。
ただし、カルテがなく、詳細不明。
本人、家族は「胃潰瘍」と信じて疑っていなかった。


3.初期治療方針

”標準治療”としてグリベック服用。。。
当初は副作用が激しく、特に発疹とだるさがひどく、2週間服用ののち、1週間休薬。
明けてから4錠服用を3錠服用に変更。
朝食の量や服用タイミング等を調整し、副作用をほぼ克服。


4.遺伝子解析と治療方針変更

■6月12日
GISTERSから情報を得て、関東中央病院、小池先生受診。
「ラジオ波で腫瘍を焼けないか」相談。
「焼けそうである」旨回答をもらう。

■7月4日~5日
これもGISTERS経由で、大阪府立成人病センター、高橋先生受診。
PET-CTと13年前の組織を利用して解析。
詳細な遺伝子解析を行い、GISTのタイプを特定し、治療に役立てようとするも、薬物、放射線等の効きにくい「WILDタイプ」であることが判明。
また、「この数カ月で、腫瘍がやや大きくなっている」、とも。
高橋先生のアドバイスもあり、早急にラジオ波治療受診を決定。
処置日が7月26日(金)に決まる。


5.ラジオ波治療

■7月22日
国立がんセンター受診。
もはや「グリベックを処方するだけ」の状態だが、とはいえ主治医はここ。
担当医は相談もしやすいので、ありがたい。
ここでもCTをとり、腫瘍が大きくなっていることを確認。
ここまですでに3回ほど、国立がんセンターを受診。

■7月25日
関東中央病院入院。
今まで26日、30日、8月6日の3回のラジオ波焼灼術を受診。
現在も入院中。
当所「5日から10日」と言われていた入院日数も早くも2週間が過ぎ、長期戦の様相。


6.その他

■7月29日
友人の奥さん(タイ人)に自宅の風水を見てもらう。
ペットの遺骨が嫁の病気に影響を与えている、とのことで処分を決める。

また、その友人より紹介いただいた、先祖供養の先生にも定期的に相談を受けてもらっている。


7.費用や手続き

今まで検査や治療にかかった金額の総計は約387,000円(今回のラジオ波入院は除く)。
また、健康食品や風水などにかけたお金は約200,000円です。
ほぼ、60万円くらい。
今回の入院あわせて80万円ってところか。


ざっくりとした内訳は

  1. 確定診断までの検査費用:116,000円(CTやMRI、PET-CT、針生検とその入院など)
  2. グリベックの処方と診察:126,000円
  3. 神奈川がんセンターとゆうあいクリニック:40,000円
  4. 国立がんセンターの検査費用:40,000円
  5. 大阪での遺伝子解析とPET-CT:45,000円
  6. ラジオ波治療費と入院費:不明
  7. 文章料金:20,000円(保険会社のやつが1枚1万円もする)
  8. シーウィード購入代金:140,000円
  9. 風水の相談費用とそれに伴う小道具等の購入:30,000円+α
  10. 先祖供養関係の相談費用:30,000円くらい

といったところです。


また、実際に行った手続き、これから実施する手続きは以下の通り。

  1. 限度額適用申請:いわゆる、高額療養の事前手続きで。立替払いが不要になります。
  2. 高額療養(事後申請):嫁の場合、健保組合なので特に手続きは必要なく、勝手に会社の口座にふりこまれるので、後日会社から振り込まれる
  3. アヒル社がん保険手続:診断給付金、入院給付金、手術給付金、検査時の医療保険入院給付金(厳密にはこれから進める感じですが)
  4. S○N○社三大疾病給付金手続:がんと診断されたら向こう15年間給付が出るタイプ(一部70歳まで毎年支給。これも今から進める感じです。)


8.今後の展望

今後は大きく以下のような感じで、やることと心配事があります。
  1. 治療はグリベックを念のために飲みながらも、定期的な検査で腫瘍が出たらラジオでつぶす
  2. 転移が出たら、その部位の専門医を探して早めに対処
  3. 入退院を繰り返すことが予想されるので、子育てと仕事のバランスをどうとるか?(実家に帰るという手も考えている。。。
整理になっていないような気もしますが、こんな具合です。




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2013年8月5日月曜日

その29 ラジオ波治療(ラジオ波焼灼術)でGISTをやっつけろ!

WILDタイプと診断され、グリベックもスーテントも放射線も効かない、という嫁。
外科手術で切除も難しい状態の中、最後の砦、ラジオ波焼灼術(以下、ラジオ波治療)を受診することに。
入院前は「5日から10日で退院できる」という話だが、さて、その行く末は!?


1.ラジオ波治療とは?

解説しよう。。。
「ラジオ波焼灼術とは、皮膚を2~3ミリ切り径1.5ミリの電極を病変に挿入し、がんを100度に熱して死滅させる治療です。1回の焼灼で3センチの範囲を焼き尽くすことができます。焼き尽くされる範囲にがんがすべて含まれれば、切除をしたのと同じようにがんを治すことができます。」
治療と検査の最新医療情報より)
といったものの、よくわからないのでパクってみた。

このサイトは絵入りでイメージがわきます。
ラジオ波治療とは?

要は患部に針を刺して、先端から熱を出して腫瘍を焼切るのです。
個人的には「意外と古典的」と思いましたが、1999年より臨床応用開始、2004年より保険適用された、新しめの治療法なんですね。

そもそも、ラジオ波とはざっくり行ってしまえば、「電波」のことらしいです。
参考まで。

治療費は処置一回につき136,000円らしいので、その3割負担の4万円前後と聞いているが、まだ請求が来ていないのでなんとも。。。
たぶん、入院中に4回はやることになるので、処置費用だけで約16万円と見積もるが、実際には高額療養が該当するので、月9万円程度でそれ以上の負担は無い。これは入院費とも合算されるので、実際には9万程度の自己負担と、食事代、そして実費負担分(レンタル費用やTVカード代、冷蔵庫代など)で済みます。


2.処置の開始

嫁は肝臓の門脈付近に腫瘍がかかっているため、その部位はどうしても焼き残しが出てしまうとのこと。
100%焼切ることができないなんて、なかなかしんどい。
一時帰宅の前夜に嫁が荒れていたのもそういうところがあったみたいで、絶望感のようなものがあったのでしょう。

でも、腫瘍が100よりも5でも10でもゼロに近づけた方が、破裂~出血や肝機能の低下は避けられるので、絶対にやった方が良い。
というより、嫁の場合、グリベックやスーテントが基本、効かないので、これに頼るしかないのです。

なお、関東中央病院では火曜日と金曜日に処置を行っている。
嫁は金曜に処置すべく、木曜から入院。
術前に聞いていたのは、局所麻酔で焼ききる、とのことだったが、嫁は翌日までぐっすり。
で、「全身麻酔で痛みもなかった(と思う)」と初めは言っていたが、実は部分麻酔で、2回目は痛みと格闘することになる。。。

処置は嫁もはっきり覚えていないが、1時間程度で終わってしまうらしい。

術後の合併症として、痛みや発熱などが危惧されていたが、痛み以外はほとんどなく、中3日空けて2回目の処置に突入。


3.2回目の処置

2回目の処置は、痛みの引いた翌火曜日に。
その時にわかったこともいくつかあった。

1回目は全身麻酔かと思ったら、限りなく全身麻酔に近い部分?麻酔だそうな。
嫁曰く、「2回目は朦朧とする意識の中で、激しい痛みで「イタイイタイ」とのたうちまわったことだけ覚えている」そうな。。。
おー痛い、恐ろしい。
ちなみに、痛みを感じない人もいるらしい。

私も、数週間前に親指をスライサーでそぎ落として血が止まらず、麻酔ののち電気で血管を焼切って止血したのだが、麻酔が効いているにもかかわらず、チリチリと焼ける感じが激烈に痛かったので、何となく想像に難くない。。。
それが、腹に針をブスッとさして、100度でしかもたくさんチリチリやっている感じかと思うとぞっとする。

通常は全身麻酔するのかもしれないが、うちの嫁はサイズがでかくて数が多いため、呼吸を止めたり、吐いたりしなければならないらしく、それくらいができる感覚は残しておくのではないか?とのこと。
ただし、嫁は呼吸を止めたり、吐いたりした記憶は無いようです。。。(苦笑)


4.処置後と現状

処置が終わって目が覚めると、針を刺した個所から激しい痛みを感じるようで、丸1日は棒に振ってしまう。
その後も一時帰宅時に子供が頭をお腹に乗せたところ、「イッたーい!!」と大声でのたうちまわっていたので、かなり後々まで痛みが残るみたいです。

他には、肝臓部分がぽっくりと腫れ上がっているように見えるのと、腹筋がタルタルになっている感じがしました。
腹筋はもとからかもしれませんが(笑)
あと気になるのは、嫁は「お腹を動かすと、ギスギス音がする」とも言っていて、焼いた腫瘍が違和感を感じているのかもしれません。

嫁の腫瘍は、数やサイズが面倒だからというだけでなく、焼切るのに固いという、ゲームのキャラでいえば防御力が高いやつ=カタイので、うまく焼切れていないらしくて、2回の処置で「半分イったかな!?」というくらい。。。(-_-;)
単純計算してもあと2回は処置が必要。
なんだかんだで、1週間に1回程度しか処置できないので、通算4週間くらいは入院する羽目に。。。

火曜日(明日だ!?)に3回目の処置、そして多分1週間あけてまた火曜日に4回目。
その先はわかりません。
会計及びその後の措置など、またレポートしますね。