RAKUTEN

2013年7月10日水曜日

その26 日本人らしい食事~GIST(が)と食事の関係~

1.がんは生活習慣病?

よく「がんは生活習慣病」だといわれる。


自分自身、今まで深く考えた事がなかったのだが、生活習慣とは
「食事、睡眠、運動、仕事、その他の生活環境」
であり、それに起因した病気が「生活習慣病」なのだが、どうもしっくりこない。
実感がわかないというかなんとなしに興味がないのだ。

要は「日ごろの不摂生に応じて病になる」ということ。
その大きな要素のひとつとして「食事」の存在が大きいということ。
食生活が悪ければ、健康にも悪影響があると。

そこで、食事と健康の因果関係を自分なりに考えてみようと、気になっていろいろと調べてみた。
まずは下記の厚生労働省の統計資料。
少し古いですが。

図6 主な死因別にみた死亡率の年次推移

戦後すぐは衛生状態も悪かった事も有るが、
1)心疾患(以後、急激に減少し、最近増加傾向)
2)肺炎(衛生状態改善に伴い減少)
3)脳血管疾患(この死者数は今もほぼ、変わっていないといえる)
となっている。

そして現在は
1)悪性新生物(つまり、がん)
2)心疾患
3)脳血管疾患
であり、がんが文句なしのトップ。
その割合は死亡者の3分の1にもなる。
No3の脳血管疾患は日本人の死亡原因としては終戦直後からずっと変わっていないことになる。
今回は心疾患には触れない事として(笑)
がんについて考えてみたい。


とにかく、現代日本ではがんで死んでいる人が多いのだが、その内訳を見てみると、がんの部位別割合はおおむね。。。
1)肺がん
2)胃がん
3)肝臓がん/大腸がん(結腸と直腸を分けない場合)
(男女差はある)
となっています。

やはり、消化器系は食生活に直結する臓器で、なんらかの食生活が発症原因となっていると思われます。
「生活習慣の欧米化」はがんに影響がありそうだ、と直感的、本能的に思うのです。


2.古来より日本人の食生活は玄米菜食主義!?

歴史的に日本人の食生活は、宮澤賢治が”雨ニモ負ケズ・・・”でもあるように
「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲ食ベ」
と言っています。

「玄米四合」ってかなり多いと思うんだけど、時代劇やまんが日本昔話でも富士山のように高く盛り付けたご飯を食べているシーンがありますから、まんざらでもなかったのかもしれませんね。

いろいろ調べてわかるのは、昔ながらの日本人の食生活の基本は
「穀物+大豆+野菜(+魚介類)」
で、消化管が長くなって胴長短足になるなどの欠点もありましたが、日ごろから食物繊維たくさん、カロリー控えめの食事をしているわけで、そりゃ健康的なわけです。

そんなことを過去2000年?にわたって続けてきた歴史があります。


この食生活が変わるのは、一つは明治維新によって西洋文化が導入されたことだと思いますが、本格的な食生活の変化は、高度経済成長期からの、過去数十年という短期間で日本人の食生活は一変してしまったようです。
そのため、がん患者が増加し、多くの人々が苦しむ事になったと思っています。


では

「食生活の欧米化」とは何を言うのでしょうか?


やはり、四足歩行動物を中心とした、動物性食品の増加と穀類、野菜(特に根菜)摂取の減少ではないでしょうか。
お医者さんの中には牛乳摂取に警鐘を鳴らし、魚介類からカルシウムとたんぱく質を摂取するべき、と主張する方も多くいます。
もちろん、豆腐などの豆もたんぱく源としては貴重です。


3.畜産って残酷!?

それともう一つ気になることが。
私は地球環境保護とかにほとんど興味がなく、お恥ずかしながらそういったことをあまり気にしていない部類の人間です。

が、環境や動物愛護とは言いませんが、自然界の動植物の摂取だけでなく、わざわざ屠って食するために家畜を飼育するというのは自然の摂理としても、感情論としてもどうもおかしいな、と思うようになってきました。
本質的に「捕鯨禁止を訴える人々」だって畜産をしていたりするわけで、天然ものと畜産で区別があるわけでなく、同じ命である事には変わりないわけです。
そういった過激な保護活動ってナンセンスですし、多くの人がそう思っているはずです。


4.怪しい食材!?

それと、食品添加物や遺伝子組み換え、農薬や中国産などの危険?な食品についても注意を払うようになりました。
少し高くてもできるだけ自然なものを、という形です。
大変な事ですが、ここ数ヶ月で急激に意識し始めました。
正直、有機食材のお店などは
「一体誰が買うんだろう!?」
「経営上お店が成り立つのかな!?」
などと思っていたくらいですから、大きな変化です。


5.今できる事を

そんなところからも、我家ではできるだけ以下のような方針を採るようにしています。
1)国産の食材を中心にする
 安心安全な国内食材を中心にすることで、国内産業の保護にも役立つかなぁ、と思ったり。
 地産地消ですね。
 それがカラダにも合うと信じて。
2)玄米菜食、海草、魚介類中心
 できるだけ四足の動物は食べない。
 残酷でもありますしね。
3)食品添加物を避け、出来るだけ有機栽培、天然ものを
 子供にも炭酸飲料を避けたり、砂糖は甜菜糖や黒糖、塩は天然の無精製のものを
 調味料も無添加、有機栽培などを多用

とはいえ、完全に菜食主義化しているわけではないのですが、以前に比べ、動物性たんぱく質を避けるようになっています。
これも年のせいかもしれませんが(笑)

嫁もマクロビオテックもどきや野菜ジュース(にんじん、りんご、小松菜、トマト、レモン中心)、玄米菜食海草食を相当意識しているようで、私もお付き合いする事が多くなりました。
また、大好きなインド料理を食べるときも野菜や豆中心の料理がお気に入りになりました。
インド料理って野菜をおいしく食べる工夫がたくさん盛り込まれています。
宗教上肉食をしない方が多いという事もありますが、インド人って豆のカレーを勧める人が多いのですが、今ではよくその理由が分かります。
要は野菜や豆は「おいしい」のです。

あとは、少し高価ですがOISIXの定期便に申し込んで、月1~2回程度頼んでいます。
蜜トマトなど、最高においしいです。
ぜひ、お試しあれ!


有機野菜

0 件のコメント:

コメントを投稿