ある日のこと、嫁が使ったコップを長男に使わせようとしたそうな。
すると
「風邪とか、がんとかが移るよ!」
と、長男。
嫁もかなりびっくりしたらしく、いろいろ話を聞いたみたい。
息子 「ガンが移るって友達が言ってたの」
嫁 「そんなこと誰が言ってたの?」
息子 「○○君(一番おしゃべりな子)がいってた」
まぁ、たぶん、嘘なんでしょう。
なんとなく「病気=移る」という感覚を6歳児なりに持っているんでしょう。
今回の件は、前から夫婦間で課題になっていて、解決していない問題があることを思い出しました。
それは
「病気(GIST)を子供にどう伝えるか?」
というテーマ。
大人の中にも
「がん=死、抗がん剤、禿る、激しい痛み、高額な治療費」
というイメージがある。
どれも当たっていないこともないけど、断片的な情報。
実は我が家はいろいろと考えた末に、今のところ「がん(GIST)」で闘病中でることを息子にはっきりと伝えていない。
こどもも病や死と向き合いながら前向きに生きていく必要がある。
わたしはそう思うし、早くちゃんと告知すべきと思うが、嫁もなかなか二の足を踏んでいる。
それどころか、嫁の実母にも告知できていない。
もちろん、実父を定年前にガンで失い、10年以上かけてやっと吹っ切れたという現実があるからだけど、なかなか向き合うことができないでいる。
こどもも、親もそうだけど、自分がどう病や死と向き合って、それをどう伝え、見せていくか。
これは難しい問題だし、私も嫁もそのスタンスを決めかねながら、それでも少しずつでも前に進んでいこうとしている。。。
今の私は、あわてて急かすのではなく、そっと彼女の病や死に向き合う様を見守るつもり。
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